ノスタルジックな煙管――持ち方にもこだわりを
現代でも、日本独自のノスタルジックな雰囲気に惹かれ、煙管に手を伸ばす方は少なくありません。
とはいえ、実際に刻みたばこを手に入れ、煙管を使って喫煙するのは少々ハードルが高いもの。
一方で、電子煙管であれば、より手軽に「ファッション性」を楽しむことが可能です。
「煙管の持ち方」とは、一つだけではありません。
古い時代には、その身分によって持ち方が異なっていたものです。
煙管には、
たばこに火をつけるための「火皿」とそれにつながる「雁首」、
中央部分の「羅宇(ラウ/ラオ)」、
そして口を付けるための「吸い口」という部位があります。
煙管の持ち方を、浮世絵、歌舞伎役者の所作等から紹介します。
この「羅宇」の部分を下からそっと支えるように、親指・人さし指・中指を添えたのが武士の持ち方です。
同じ手の動きで「雁首」あたりを支えると、それは農民の手法でした。
「羅宇」に人さし指をひっかけるようにして支えれば、町人の持ち方となります。
ちなみに遊女は、「羅宇」を人さし指で支えながら受けに持つというスタイルでした。
現代で電子煙管を楽しむ際に、持ち方の決まりはありません。
どのスタイルを取り入れるのかは、あなた次第です。
自分自身がもっともリラックスして電子煙管を楽しめる方法、そしてより自分を魅力的に魅せるための方法を選んでみてください。