日本の喫煙具である煙管の歴史について解説します。
【キセル:煙管の誕生】
タバコは、1500年代中頃にポルトガル人により我が国にもたらされました。ポルトガル語のsorverもしくはスペイン語のsorber「吸う物」の意味で que sorver もしくは que sorber とした場合、発音としては「キソルベル」から煙管と名前が出来たようです。
1612年、現在の徳島県において栽培され、葉タバコを細かく刻んだ日本オリジナルの「刻みタバコ」が登場します。その刻みタバコを吸引するための道具としてキセルは誕生します。
日本をはじめ中国や朝鮮半島など、東アジアの国々に見られる喫煙具は、「きせる」という独特な様式をもっています。 キセルは1872年に紙タバコが商品化されるまでの間、唯一の喫煙具として広く普及し、愛用されていました。
【キセルの歴史】
喫煙具だけだった煙管も、その時代によって様々な意味合いをもちます。茶道の席に使用され、廃刀令の侍の所持品として、また遊郭では女性の品位を表すステータスにも使用されました。
【キセルの衰退】
広く普及したキセルは当初、東京や京都、会津、そしてキセル職人が多くいた燕を中心に数多く製作されていました。しかし紙タバコが徐々に普及し始めると、刻みタバコが衰退を見せ始め、それと同じくしてキセルの需要も少しずつ減少していきます。1979年3月に、我が国最後の刻みタバコ工場である日本専売公社池田工場が、製造を一時中止する頃には、最もキセルが下火になった頃と言っても良いでしょう。【キセルの現在】
しかしそんなキセルには現在でも、こだわった創りや装飾に魅了された多くのファンがいます。また、タバコの増税に伴い紙タバコよりも安価で楽しめるキセルを始める方も多くいらっしゃいます。
さらに今では電子キセルの登場により、改めてその価値が再認識されており、一時期は衰退したキセルも復活の兆しを見せ始めています。
【キセルの未来】
未来と書くには烏滸がましいかもしれません。しかし、日本の長い歴史のなかで、様々な場面で主役、わき役を演じた、彩ったもの、このまま衰退させる事は、もったいなく思います。
そこで当店は歴史を経てきたキセルの電子タイプを製造開発しております。
当店の電子キセルは、カートマイザ充填タイプ。様々なフレーバーにて楽しむことが可能となっています。
各パーツもしっかりとメンテナンスを行えば、長く楽しむことができる製品となっていますので、電子キセルに興味をお持ちの方、性能の良い電子キセルをお探しでしたら、是非販売までお待ちくださいませ。
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